【双子のホルスフィールドリクガメのその後】
- 2020/11/26
- 21:00

【双子のホルスフィールドリクガメのその後】
今回は、腹部にもう1匹幼体が付いていたホルスフィールドリクガメのその後のお話です。
その後、腹部についていた幼体は、繋がっていた部分が乾燥したので切除しました。

↑極小赤ちゃんが腹部についていた時の写真(再掲)。
繋がっていた血管が太かったので、どのタイミングで分離手術をするべきか悩みました。

↑腹部に付いていた分離後の極小幼体。
繋がっていた血管部分が乾燥したので、今回は消毒した鋏で切除しました。
切除した極小幼体は、孵化直後から一貫して動かなったので、細胞に近い状態なのかもしれません。
切除幼体は極小にも関わらず、甲羅が形成されていたことには驚かされました。

↑切除後の腹部。
腹部についていた極小幼体は、孵化後9日目に切除しました。
術後の腹部は、ポビドンヨードで消毒しました。
体重は以下の値でした。
●孵化仔(極小幼体切除後)の体重…12g
●切除した幼体の体重…約1g
切除するまでの間、孵化仔には毎日2回(朝夜)に青汁粉末を溶かした温水に浸けて栄養補給をさせておりました。
この方法は、食欲がない体調不良個体にも有効と私は感じます。

↑背甲の写真です。
甲羅に光沢があり綺麗な孵化仔です。

↑正面からの写真です。
孵化直後から、爪がしっかり伸びているのが印象的でした。
その後、通常通りの飼育環境で問題なく元気に育っております。
ホルスフィールドリクガメは、柄が無いので多頭になると見分けが困難になってきますが、この孵化仔は孵化直後から長く接しているので、すぐ見分けがつきます。
健康に育つようにお世話を行っていきたいと思います。