【孵化シーズンはじまるVol.3】
前回の卵に引き続き、ビルマホシガメの2卵(GGⅠ-②&⑥)で孵化が始まっておりました。
インキュベーターの扉の開け閉めを控えようと思っていましたが、何となく扉を開けたところ、GGⅠ-⑥の幼体が、頭部と前脚を出した状態で殻から出ていました。
トレーを引いてよく見てみるともう1個の卵(GGⅠ-②)も殻に小さい割れ目が入っておりました。
前回と同様、今回の2個も水を含ませた水苔を敷いたタッパーに移して、自作孵卵器で卵から出るまで待ちました。

↑GGⅠ-⑥はすでに頭部と前脚を殻から出た状態でした。GGⅠ-②の卵は、卵に亀裂が入った状態でした。

↑GGⅠ-⑥のそのままの状態を維持。GGⅠ-②の幼体が頭を突き出しました。
↑孵化中の2匹の動画となります。
GGⅠ-②が頭を殻から出しながら欠伸をします。 ご興味のある方は御覧になってみてください。


↑GGⅠ-⑥を抜いて、GGⅠ-②が先に殻から完全に出てきました。
孵化中、今回は2卵の幼体の口元に水を垂らして飲ませました。
※驚かせて卵黄を傷つける場合があるので、幼体の状態を見て行っています。
その後、GGⅠ-⑥の幼体が殻からなかなか出ないと感じましたので、水苔に水を追加で注ぎました。
水分によって、卵殻膜をふやかして取れやすくするためです。
最終的に、殻が前脚に挟まって抜けないのではと判断。
小さな鋏で殻の一部を切除しました。
その後、GGⅠ-⑥の幼体は無事、殻から出てきました。
卵黄の損傷等の異常はなく一安心。
殻から出た際には、2匹ともほぼ卵黄は体内に吸収された状態でした。
その後、落ち着いてから2匹の計測をしました。


↑GGⅠ-②の正面と背甲の様子。


↑GGⅠ-⑥の正面と背甲の様子。
2個の卵から可愛い幼体が産まれてくれて感動しました。
幼体達が健やかに育つよう日々、心がけたいと思います。