【ホルスフィールドリクガメ(アイ)の産卵】
- 2019/08/19
- 23:00

【ホルスフィールドリクガメ(アイ)の産卵】
8月に入り早速、産卵がありました。
ホルスフィールドリクガメの『アイ』です。
前回、ご紹介した1回目の産卵からわずか17日目後の産卵でした。
次の産卵までには、『最低3週間はかかる』という私の定説を覆しました。
産む前のアイですが、うずくまったり、慌ただしく動き回ったりしていました。
そして、一瞬ですが、後ろ脚で土を掘るような仕草を確認。
『もしかして産みたいのでは?』と感じたので、屋内に取り込んだところ産卵行動を開始しました。
今回は、卵が落ちる瞬間を撮りたいと願っていましたら、アイは臀部を向けて産卵行動を開始してくれました。
通常、壁側にお尻を向けて産卵するのがほとんどなので、「この機会は生かさねば」と感じました。
産卵開始から1時間以上、卵を産み落とす瞬間を撮ろうとスタンバイしておりました。
産卵直前に容量が切れるというアクシンデトが発生しましたが、ギリギリセーフで1個目の卵を落とす瞬間を撮れました。

↑2個目こそは、しっかり卵を産み落とす瞬間を撮ろうと容量を消していましたら、消している最中に産み落としていました。
予想以上に早く(2分もかからずに)産み落としており、産み落とし直後を目にする形となりました。
奥に1個目が映っています。
後ろ脚で丁寧に奥にやり、2個目を産みました。

↑通常、アイは2個産卵する子です。2個を産み終えたので、土を後ろ脚で被せています。
今回は、産卵行動開始から約1時間20分後に1個目を産卵、2個目は2分以内に産卵。
産卵行動の開始から産卵、埋め戻しまで約2時間で終わりました。
アイが無事に産卵を終えてくれて安心しました。
アイ、本当にお疲れ様。
ここからは、今回使用した孵卵器の紹介です。



↑新型孵卵器2号機。
今回は、新型孵卵器(2号機)の改良がちょうど前日に終わっていたので、この機会に稼働させることにしました。
2号機の改良内容ですが、自作の木製孵卵器の『外側をスタイロフォームで囲い槽内の温度の安定性向上』を目的としました。
「おしゃれ」にしようとスタイロフォームの外側を木目のシートを貼っています。
今までの新型孵卵器は、木材のみで囲っているため、安定性が悪く、孵化率が良くないのではと感じておりました。
孵卵器内の棚は3段あり、それぞれ湿温度計のセンサーを置いて温度の違いを確認しています。

↑新型孵卵器2号機を用いた孵卵の様子。
今回2クラッチ目のアイの卵(右側の大きな2個)と7月に産んだヘルマンのモカの初クラッチ(左側の3個)を孵卵させるこにしました。
モカの卵(3個)は、インキュベーターで5日孵卵後に新型孵卵器2号機に移動させました。
(インキュベーターを使用してのヘルマンリクガメの孵卵ですが、通常とは異なり白濁がもやもやした状態となりました。
直観ですが、孵化しないと感じましたので急遽、移動を決めました。)

↑アイの卵です。産卵から5日経過時の状態。
卵の中央から円状に白濁が見られ始めています。
有精卵ですと、この白濁は孵卵日数と共に広がっていきます。
新しい孵卵環境ですので、どうなるかは分かりませんが、元気な赤ちゃんが孵化してくれたらと思っています。