【第2回 2019年7月の雌亀達の産卵】
- 2019/07/31
- 20:00

【2019年 7月の雌亀達の産卵-②-】
前回に引き続き、今回も7月の雌亀達の産卵光景をご紹介していきたいと思います。
今年は長雨でしたので、庭のカメ達も産卵を我慢していたようです。
天気が晴れてから、多くの雌が産卵行動を始めました。
【2019年 7月21日 アミティエルの産卵前行動】

↑実は、7月21日(日)の露天販売時に、ビルマホシガメのアミティエルが産卵行動を
はじめました(左奥)。
当日、多くのお客様とご一緒に産卵行動を観察できました。
今回は、産卵行動の開始が遅かったので、日が暮れてしまい雌亀は卵を産まずに終えました。
そして、1週間後に再び産卵行動をすることになります。
手前の2頭は共に雄のビルマホシガメです。
雄と完全に隔離したことで、ビルマホシガメの雌達は卵を産むようになりました。
【2019年 7月28日 ビルマホシガメ2頭の同時産卵】
7月28日(日)の露天販売時に前回に卵を産まなかったアミティエルとガルガリエルが同時に
産卵行動をはじめました。
2頭同時の産卵見たのは、はじめての経験でした。
先にガルガリエルが産卵行動を始めました。
1)ガルガリエルの産卵

↑ガルガリエルの産卵風景。今回は飼育場の真ん中よりやや手前で掘り始めました。
(動画と写真となります。)
リクガメの産卵前行動(後ろ脚で土を掘る仕草)のご参考になればと思います。

↑掘り起こして綺麗に洗った卵。ガルガリエルは計7個の卵を産んでくれました。

↑ガルガリエルの卵は、インキュベーターで孵卵することにしました。
2)アミティエルの産卵
ガルガリエルが産んでいる傍で、私がブロックで仕切りを作り、そこに前回から産みたがっていたアミティエルを放しました。
『スペース的に狭いので難しいかな』と感じていましたが、約2時間後にアミティエルも産卵行動を始めてくれました。

↑急造した仕切りブロックの傍でアミティエルも産卵開始。

↑掘り起こしたアミティエルの卵。卵は9個ありました。
土質が粘度質なので、卵を割らないように指でゆっくり掘り起こしていきました。
今回は、我慢させずにすぐに産ませることができ、状態の良い卵を得ることができました。
雌亀が卵を産みたい時に産ませられなかった場合、カルシウムが過剰に沈着したゴルフ状の卵となります。
私の今までの経験においてですが、ゴルフ状の卵からは孵化したことはありません。
『雌亀が産みたい時にいかに早く環境を整えて産ませるかが孵化仔を得られる重要なポイントの一つ』
と私は考えています。

↑アミティエルの卵を洗い計測後、水苔にセットした際の写真です。
今回は、卵を置く床材には水苔を選びました。

↑アミティエル卵は、自作の小型孵卵器で温めることにしました。
小型孵卵器は乾くので定期的な注水が必要と感じます。
2頭とも産卵開始から埋め戻しまで4時間~5時間程で終えました。
今後の卵の様子が楽しみです。まずは卵が白濁してくれるか(有精卵かどうか)となります。
ビルマホシガメ2頭同時産卵の後も、他種の雌亀が卵を産んでくれています。
次回、『2019年7月 雌亀達の産卵-③-』でご紹介できたらと思っています。