【リクガメの飼育ケージ改良・作成①】
- 2021/11/22
- 21:10

【リクガメの飼育ケージ改良・作成①】
リクガメの飼育ケージの改良・作成を行いましたのでご紹介いたします。
改良・作成の目的ですが、『元々あったケージの上に天蓋を被せて使えるようにする』です。
元々木製ケージを作成してあったのですが、板を渡してその上に60㎝用水槽を並べるようになり、台になってしまいました。
今回、ケージを使えるようにする為、天蓋を作成して被せることにしました。

↑作成前の様子。
60㎝水槽の下は、ケージとして作成していた底ケージです。
板を渡して60㎝水槽を置いたことで、底ケージが使えなくなってしまいました。

↑一番小さい底ケージ(600×636×300(H))の底面に複合板で覆いシリコン接着をした際の写真です。
今回、もう1つの改良として、底ケージに敷いていたビニールシートを取り外して複合板にしたことです。
複合板とシリコンシーリングにより防水性能を持たせるようにしました。
ビニルシートから改良したことで、見栄えが大分良くなりました。
当初、シーリングには100円ショップのシリコン接着剤を使っていました。
ところが、手で絞り出すのが大変なのに加え、複合板の色が黒なのに対して接着剤が白で見栄えが悪いことに気づきました。
後日、ホームセンターで黒のシリコン接着剤と接着剤を押し出すガンを購入して対応することにしました。
結果、各段に作業性が良くなりました。
(一番小さい底ゲージは、白のシリコン接着剤の上から黒のシリコン接着剤を付けて見栄えを良くしました。)



↑写真は、一番大きい底ケージです。外寸は、1820×636×300(H)です。
ビニールシートを外して、複合板で底面を囲っています。
黒のシリコン接着剤でシーリングしています。
この底ケージは、2台の天蓋を載せるので中央に台の一部を載せる木片を付けています。

↑910×636×300(H)の底ケージを複合板で覆った際の写真。
この大きさの底ケージは2台作成しています。
※底ケージに天蓋を付けるにあたり、底ケージを載せていた自作木製台は全てL字金具で補強しています。
(写真下が自作の木製台です。)
今回、改良した底ケージは4台となります。(天蓋は5台作成)

↑写真は塗装後の天蓋です。
この写真には写っておりませんが、一番小さいケージの天蓋は黒で塗装しました。

↑天蓋の内部の様子。
レフ電球を点けるソケットを挟める板を横に取り付けています(写真では天面左側)。
電気コードを通す穴(φ40㎜)を開けました(写真では天面の左右)。
天蓋の正面は、曲面を付けて大きく切り抜きました(写真では底面)。
全てのケージが接続できるよう、側面(短面)を切り抜いています。
(写真の右面は、切り抜いた面をダボで接続している状態)

↑写真は、短面の切り抜いた面です。
底ケージと天蓋の短面部分は切り抜き、ケージ同士の接続時にリクガメが行き来できるように考慮しました。
切り抜き後の短面は、仕切る時に使います。短面仕切り板は、ダボを使って着脱可能にしています。

↑底ケージに天蓋を被せ終わった際の写真です。
一番心配していた底ケージと天蓋の接続ですが、ダボ接続としました。
垂直に穴をあけるジグを購入したことで穴あけがスムーズになり、うまく接合することができました。

↑天蓋接続後の内部からの写真です。
宮殿のようで、テンションはかなり上がりました。
作り始めの時は、(気力も含めて)本当に作れるのだろうかと思っていました。
この光景を見ることができて嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
天蓋と底ケージの接続が終わり、灯具などを取り付けていきました。



↑60㎝用水槽の灯具と電球カバー(中央)を吊るす為に、天蓋の天面に穴を開けアルミ線で輪を作り対応しました。

↑一番広いケージの正面の写真。
このケージは、底ケージ1台に天蓋2台を被せて対応しています。
正面は作業をしやすいように大きく開いています。
当初、天蓋正面を開閉式扉にする予定でしたが、作業性が良い点と店内は常に暖かいことからシンプルな開けっ放し仕様にしました。
底ケージの下には、キャスター付きの自作物入用(ケージとしても転用可能)の木製箱となっています。

↑完成写真です。
作成中は、上に置いていた60㎝水槽を頻繁に移動させましたが、水槽を天蓋に置けるようになり一安心。
今回のケージの改良・作成は、思考錯誤の連続でしたが、完成させることができてとても嬉しいです。
次回、リクガメ達を放した際の様子を投稿できたらと思っております。