【ヘルマンリクガメの孵化⑤】
- 2021/09/07
- 21:00

【ヘルマンリクガメの孵化⑤】
2021年7月15日から孵卵していた卵が孵化しましたのでご紹介いたします。
今回の卵は、庭の土を掘り起こした際に発見した卵となります。
どのリクガメ種の卵が分からない『なにが出るかな卵』でした。

↑孵化直後の写真です。
気になる卵の中の孵化仔ですが『ヘルマンリクガメ』でした。
孵卵日数53日目での孵化です。
床材にはバーミュキュライトを使用しています。
今回のヘルマンリクガメの孵化発見の際に、パンケーキガメの卵も孵化していました。

↑今回ご紹介するヘルマンリクガメの孵化仔(2021EH-⑤)は左の子です。
右の個体は、パンケーキガメの孵化仔です。
ここからは、孵化仔(2021EH-⑤)の計測時の様子となります。

↑正面(やや左から)の写真となります。

↑背甲の写真です。
今回の孵化仔(2021EH-⑤)は、左右の肋甲板が1枚ずつ多い個体でした。
(通常の肋甲板の枚数は左右とも4枚となります。今回の子は、肋甲板が左右とも5枚あります。)
椎甲板(中央の甲板)は通常の5枚ですが、1枚ずつ多い左右肋甲板に合わせてズレたような外観になっています。
多甲の発生要因は、孵卵温度の高温によるものなのか、孵卵温度を一定に保ちすぎた為なのか…。
私の結論は出ておりませんが、孵卵器内で多甲が発生する(卵を置いた)場所は、ほぼ決まっています。
他の置き場所との環境(条件)の違いが分かれば、多甲の発生要因が分かってくるかもしれません。
(今回、ヘルマンリクガメが孵化した孵卵器の設定は、30.0℃(+0.4℃)となります。)

↑左側面の写真です。

↑右側面の写真です。

↑腹甲の写真です。
卵黄はほぼ吸収されておりました。
多甲に関しては、その他の大きな異常(目の障害や内臓障害等)が見られなければ、正常に発育し繁殖もします。
我が家では、ホルスフィールドリクガメ、ヘルマンリクガメ共に多甲個体(雌)から繁殖させております。
この子は、孵化直後から盛んに動き回り、元気いっぱいです。
体重は13gと前回孵化したヘルマン仔と同じでした。
ここ数年間、ヘルマンリクガメの孵化率は低迷しておりましたので、ヘルマンリクガメの孵化が続いていて嬉しいです。
この子も健康に育てていきたいと思います。