【パンケーキガメの孵化VoL.4】
- 2021/03/30
- 21:00

【パンケーキガメの孵化VoL.4】
先日、パンケーキガメの卵が孵化しましたのでご紹介いたします。
今回の卵の孵卵日数ですが、140日でした。
昨年から孵卵しているパンケーキガメの孵化が続いています。
ここからは、今回の孵化仔(2021MT-⑦)の孵化の様子を写真と共にご紹介いたします。

↑孵化開始直後の写真です。
今回は、天面からの孵化開始です。
卵を割る際には、「卵歯」という孵化仔の嘴の先端に付いている突起物を用いるとされています。

↑今回の卵は、およそ午後18:30~午後22:30までの4時間の内に孵化しました。
我が家でのパンケーキガメは、孵化開始から卵の殻から出るまでの時間が比較的早い種です。
下の写真からは、孵化仔(2021MT-⑦)の計測時の様子です。

↑正面からの写真です。
パンケーキガメは、CITESⅠ類種となります。
孵化仔を希少野生動植物種登録票に登録する際に卵歯の有無確認を問われます。
繁殖させたパンケーキガメのご登録を検討している方は、卵歯が分かるように写真撮影(正面からの写真等)をしておくと安心です。

↑背甲の写真です。
今回の孵化仔は、全体的に黒みを帯びている子でした。
孵化仔により個性があり見ていて楽しいです。
この孵化仔が、どのように成長するのか楽しみです。
孵化仔を希少野生動植物種登録票に登録する際には、成長段階の説明を求められます。
孵化時の背甲、孵化後数か月後の背甲、登録時の背甲のように孵化仔が登録時の個体と同じかが分かるような写真を残しておくと有用と感じます。

↑左側面の写真です。

↑右側面の写真です。

↑腹甲の写真です。
孵化時には、ほぼ卵黄は吸収されていました。
パンケーキガメの場合、腹甲も成長と共に放射模様が入る場合が多いです。
写真で残しておきますと、成長段階を示すときにも使えますし、成長を感じる資料としても良いかと思います。
孵化が終えた後も孵化仔は、とても活発で安心しました。
今まで孵化した幼体と共に大切に育てていきたいと思います。