【パンケーキガメの孵化】
- 2021/03/12
- 21:00

【パンケーキガメの孵化】
少し前の出来事になりますが、昨年(2020年)の10月24日付のパンケーキガメの卵の孵化しました。
孵化までの孵卵期間は、孵卵条件が異なるので、卵によりまちまちとなっています。
パンケーキガメは初期の発生段階で胚の発生の遅延・停止(恐らく孵卵条件により)が起こることが目視となりますが確認できました。
例を挙げますと、昨年11月6日から孵卵中の1個は、3か月以上発生状況が判然としませんでしたが、最近確認したところ発生しておりました。
同じ日に孵卵していた1個は、すでに孵化※しています。
※以前ご紹介したパンケーキガメの孵化仔(2021MT‐③)となります。
この不思議なメカニズムを少しでも解明できたらと考えております。
今回孵化した幼体(2021MT-④)のご紹介です。

↑孵化開始の写真です。
今回の卵も天面中央から孵化開始です。

↑大きく卵殻が割けて、中の孵化仔が出てきました。

↑その後、卵から完全に孵化仔が出てきました。
下の写真からは、孵化仔の計測時の様子です。

↑正面からの写真です。綺麗な目を見せてくれました。

↑背甲の写真です。

↑左側面の写真です。

↑右側面の写真です。

↑腹甲の写真です。
卵黄はほぼ吸収されていました。折れ曲がった腹甲は時間の経過と共に伸びてきます。

↑温浴させた際の孵化仔達の写真です。
写真時の2021MT-④は、孵化してから11日経過しています。
左から2021MT-④、2021MT-②、2021MT-③の順となります。
今回ご紹介した2021MT-④とこの中で一番大きい2021MT-②との孵化からの日数差は、37日です。

↑正面を向いているのが2021MT-④です。
孵化から1週間以上経過すると体は大分しっかりしてきます。
今回の孵化仔(2021MT-④)も状態が良く安心しました。
現在、この3匹で同居中です。