【リクガメの繁殖Vol.2 (インドホシガメ)】
- 2021/01/21
- 21:00

【リクガメの繁殖Vol.2 (インドホシガメ)】
今年(2021年)初の孵化仔は、インドホシガメでした。

↑インドホシガメ卵(GNⅣ-①)の孵化開始です。
ブレーカーが落ちた後、1台の孵卵器のみ電源が入らなくなりました。
故障と感じ、孵卵器内にあった卵を外に出しました。
その時はじめて卵が孵化していることを発見。
この卵は、孵卵器の一番奥に入れていた(尚且つ孵化日は先と考えていた)ので、今回、気が付いて幸運でした。
その後、故障と思われた孵卵器は、しばらくコンセントを外した後に回復しました。
今回の孵化仔は、上半身まで卵殻から出ました。
その後、卵殻と甲羅の脇が挟まってなかなか出られなかったので、孵化の手伝いをしました。
甲羅の両脇の卵殻を鋏で少し切除した直後に卵殻から体がスムーズに出てきました。
卵殻が乾燥していたので、もう少し湿度(給水)を上げるとスムーズだったかもしれません。

↑卵殻から幼体が出てきた直後の写真です。

↑孵化仔は、卵黄が完全に吸収するまでタッパー内のまま、別孵卵器に入れました。
孵化仔が落ち着いてから計測を行いました。

↑孵化仔の正面写真です。 嘴の先端に小さな卵歯が確認できます。

↑背甲の写真です。
インドホシガメの甲羅模様は、孵化直後の孵化仔はどの個体も似ています。
成長するにつれて、各甲板から成長線(放射模様)が伸びてきて、個体毎の個性が出てきます。
模様の変化が大きいので、インドホシガメは繁殖も楽しい種と感じます。
今回の孵化仔がどのような模様になるか今から楽しみです。

↑左側面の写真です。

↑右側面の写真です。

↑腹甲の写真です。
孵化直後は、卵黄が少し出ておりましたが、1日経過後には腹腔内にほぼ吸収されました。
孵化仔(GNⅣ-①)は、準備した60㎝水槽に移しました。

↑今回ご紹介した個体の孵化成功後に同じクラッチの別の卵(GNⅣ-②)の孵化が始まりました。
この卵も問題なく孵化に至ってくれればと願っています。